パソコンインストラクター資格認定試験の問題例

パソコンインストラクター資格認定試験を受験される方のために、練習問題を掲載しました。
練習問題は、過去に実施されたパソコンインストラクター資格認定試験問題の一例です。
試験問題の傾向を把握しておきましょう。

練習問題

各問題をクリックすると解答を表示できます。

■問題1 解答:2
料金請求画面の多くは、パソコンにインストールされた悪質なスクリプトを表示させます。レジストリも書き換えられ、パソコンが再起動するたびに表示します。アプリケーションソフトではないので、通常の手順でアンインストールすることができません。この状態を解消するには、システムの復元を利用して元の状態に戻します。

■問題3 解答:3
Windows 8以降のOSには、高速スタートアップ機能が搭載されているため、[F8]キーを押してセーフモードで起動することができなくなりました。セーフモードで起動する場合は[電源]ボタンをクリックし、プルダウンメニュー内の[再起動]を、[Shift]キーを押しながらクリックします。再起動後、[オプションの選択]画面が表示されるので、ウィザードに従いセーフモードを実行します。

■問題4 解答:1
Windows Updateで更新できるのは、Windowsが備える機能やソフトのみです。Windows Updateでは、他社が提供するJavaのようなソフトは更新できず、提供元のWebサイトから更新作業を行う必要があります。

■問題5 解答:3
[Windows]キーと[L]キーを同時に押すと、画面にパスワードロックをかけることができます。席を離れる際には、パソコン画面をロックする習慣を身に付けましょう。[Alt]キーと[Tab]キーを同時に押す操作は、Windowsの作業ウィンドウを切り替えるショートカットキーです。[Ctrl]キーと[V]キーを同時に押す操作は、クリップボードからデータを貼り付けるショートカットキーです。
[F2]キーは、選択したフォルダーやファイルの名称を変更するショートカットキーです。

■問題6 解答:3
2020年1月にWindows7のサポート期間が終了したことにより、Windows7向けのセキュリティ更新プログラム(修正パッチ)の提供もされなくなりました。今後はセキュリティ上の欠陥が見つかっても修正されず、悪意ある第三者からの攻撃を受ける危険性が高まります。

■問題7 解答:2
WEPは無線LANの暗号方式として広く利用されていましたが、暗号化されたデータを盗聴して複合する攻撃が発見されました。そこで、WPAやWPA2という認証方式が相次いで策定されました。現在、最も適切な暗号方式は、TKIPかAESのいずれかを推奨しています。また現在最も解読が難しい暗号方式は、WPA2とAESの組み合わせです。SSIDは、無線LANで相手を識別するための文字列のことです。

■問題8 解答:1
自己解凍可能なマルウエアが添付ファイルとして送信された場合、パソコンに脆弱性がなくても、権限のあるユーザーの指示(クリック)により、マルウエアが実行されてしまいます。ワープロソフトや表計算ソフトに組み込まれているマクロ機能を利用したマルウエアも存在するので、WordやExcelファイルも注意すべきですが、アプリの脆弱性が放置されていなければ、容易に感染することはありません。

■問題9 解答:4
HTMLメールは、テキストメールよりウイルスなどのマルウエアを隠ぺいしやすい特徴があり、セキュリティ上好ましくないといわれています。HTMLメールは、画像や多彩なフォントで表現ができますが、HTMLのソースコードには、それらの表現に必要なタグやスクリプトなど、画面表示には現れない要素が多数含まれています。そのため、HTMLメールに不正なスクリプトを埋め込み、リンク先のサイトとは異なるマルウエアの配布サイトへ誘導される危険性もあります。
HTMLのバージョンの違いや、タグの解釈の違いによる表示の乱れは、ブラウザーにも共通する問題です。このような理由でHTMLメールを嫌う人も存在しますが、表示の乱れが直接セキュリティに及ぼす影響は低いです。またHTMLメールがエラーを起こしやすいということはありません。HTMLメールは、画像やバナーなどのグラフィックデータと共に送信されるため、通常のテキストメールよりサイズが若干大きくなりますが、WordやPDFのファイルなどを添付して送信する方がファイルサイズは大きくなります。

■問題10 解答:3
BCCに指定されたアドレスは、受信者には見えません。複数の人に同時送信する際、BCCを利用すれば、メールアドレスの漏えいを防ぐことができます。
・To 主たる受信者
・CC 参考までに知らせる相手
・BCC 他の受信者に宛先を伏せて送りたい相手

■問題11 解答:2
スマートフォンで撮影すると、設定によっては位置情報が付与されます。Exif(イグジフ)と呼ばれる写真の保存形式を用いて、緯度や経度を記録します。「自宅で撮影した」との説明と共に、自宅の位置が知られてしまう場合があります。

■問題12 解答:3
USBメモリーなどの自動実行機能(オートラン機能)を利用し、不正なプログラムを実行するマルウエアも存在します。パソコン側で、USBメモリーの自動実行機能を停止するか、[Shift]キーを押しながらUSBメモリーを挿入することで、自動実行機能を停止させることができます。ただし、USBの自動実行機能を停止するだけでは対策は不十分です。日頃から機器の管理やデバイス挿入時のウイルスチェックをすることが大切です。
USBメモリーを接続する場合、パソコン本体のソケットを利用するか、拡張した外付けハブを利用するかの違いは、マルウエアの感染に影響を与えるものではありません。またデータを保存する前にフォーマットしても、その後のコピー操作でマルウエアに感染する可能性もあります。
USBメモリーなど、取り外し可能な記憶デバイスは、紛失や盗難のリスクがあります。紛失や盗難時のデータ漏洩のリスクを軽減させるため、保存する電子データを暗号化しておくことを推奨しています。また復号用のパスフレーズには、英数字や大文字、小文字や記号を含めた強固なものを使用します。